posted by 渡月・トワヤ
at 14:29:26 │
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ぱらぱらっと本を見ていて、「風の神送り」という単語に目が留まった。
神さまを送るって、どこへだろう?
興味を惹かれたボクは、その本を読み進めることにした。
どうやら、「風邪の神送り」という別表記もあるらしい。
風邪も風も一絡げ…?
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今より昔。
ワクチンも予防接種も、もちろん新薬などない時代にも、やはりインフルエンザみたいな強力な風邪が流行ることがあって、そういうときには、村などのコミュニティ単位で「風邪の神送り」という、ある意味での儀式が行われたのだそうだ。
日本各地で、形を変えて、その風習はあったという。
ボクの出身地には、残念ながらそういう風習はない。
まぁ、実家は新興住宅地にあり「昔ながらの」というものとは もともと縁が薄いので、ボクが知らないだけかもしれず、「ない」と言い切ってしまうのは、いかがなものかと思わなくもないけれど。
とにかく、ボクの地元にあるかどうかは知らない。
閑話休題。
「風邪の神おくり」チームは、今回3回戦まで進んだ。
今回のプールは、「役割分担を決めたらいいかも」という意見をきっかけに、日数は少ないながらもさまざまに意見交換して臨んだ。
「アビリティは○○で行くね」っていう報告はあっても、ここまで打ち合わせすることは稀で、だから、すごくドキドキしてたんだ。
1回戦は運良く不戦勝。
2回戦はなかなか激しい攻防を繰り広げつつ、辛くも勝利。
3回戦まで進むと、敵チームも相当の兵揃いになる。
結果は敗けちゃったけれど、でもね、すごいガンバったと思う!
だって、格上の相手を、二人も倒せたんだ。惜敗だった、って、言っていいよね。
よし。
結社に帰ったら、みんなと万歳だ。
「みんな、やればできる子だったねー!」って!
posted by 渡月・トワヤ
at 15:55:50 │
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ボクはその香りにつられて顔を上げ、きょろきょろとあたりを見回した。
5mほど先だろうか。民家の塀から、黄色い花をつけた枝が顔を覗かせているのを発見する。
「あれ、蝋梅かなぁ。良い匂いがする」
ボクは唐突にその花を指差して、隣の恭一に言った。
彼は「んー…どうだろう。良く判らないな」と呟いた。
ボクは「そっかー」と別段気にすることもなく、周囲を注意深く見渡す。
そうするとあちらこちらで、春の気配が訪れていることに気づいたのだ。
ユキヤナギも銀色のふさふさした毛を生やしているし、木蓮のつぼみも芽吹いている。
そういった春の使者たちは、ボクらが二人で共に過ごす季節がまたひとつ増えていくんだよって教えてくれているみたいで、ボクは嬉しくなった。
「確実に春が近づいてるんだねー」
ふふっと肩を揺らす。
「ああ、そうだね。今日は立春だからな」
恭一もふふっと笑って頷いた。
「あー、そうか。昨日節分だったもんねー…ん!?あっ!恵方巻き食いそびれたっ!」
海鮮ネタが贅沢に使われた巻寿司を狙ってたのに、ちょっとガッカリ。
「……まぁ、来年もあるさ」
恭一は苦笑しながら、ボクの頭をぽんぽんと撫でた。
「まぁねー…」
あ、そうだ!
「ね、ケーキ屋に寄ろう」
此処から一番近いケーキ屋はどこか。
ボクの(豊富とは言い切れないが)脳内データベースがぱぱぱっと検索を開始する。
これまた唐突な申し出に、しょうがないなぁ、と恭一は優しいため息をついた。
恵方巻きならぬ、恵方ロールを食って、今年はそれでいいということにしよう。
もちろん、ロール1本丸かぶりするわけじゃないけどな!
(あくまで雰囲気と気分が大事)
posted by 渡月・トワヤ
at 07:55:05 │
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ガッコへ行く道すがら。
太陽の光がまぶしくて目を細めながら、ボクは一人歩いていた。
「トワヤさん、おはようございます」
後ろから名を呼ばれて振り返ると、フルるんが微笑って立っていた。
「あ、フルるん!おはよー、今朝も寒いねぇ」
ボクは立ち止まって、彼女が追いつくのを待った。
彼女とボクは、見た目の雰囲気も性格もまったく違うのに、なぜかウマが合う。
ボクは彼女のことが大好きだし、きっと彼女もそう思ってくれてるはず(だといいな。)
「良かったら、学校に行きながらお話しませんか?」
断る理由なんてあるわけもない。
ボクは二つ返事でOKし、肩を並べて歩き出した。
「あ、そうだ。聞きたいことがあったんよ」
ボクは、ここ数日心に留まっていたことを彼女に訊ねることにした。
ボクの相談に彼女は
「…やっぱりそうするのですね」
とにっこりと笑った。
やっぱり…って、バレてたってこと?
ボクは苦笑する。
すると彼女は、何かひらめいたらしく「あっ」と声をあげ、胸の前で両手をぱちんと合わせた。
「それでしたら、今度私のお部屋に遊びにいらっしゃいませんか?」
その申し出は、ボクが「そうだったらいいなぁ」って思っていた以上のこと。
彼女の部屋にならボクが必要とするものはすべて整っていそうだったし、なにより、彼女自身が傍で見ていてくれるなんて、これほど心強いことはない。
「わ、ホントにいいの?そうさせてもらえるなら、すごくうれしいけどっ!」
ボクは思わずスキップしてしまいそうになっている。
もう17歳なんだから、と、ぐっと堪えるけれど!
「えぇ、もちろんです」
彼女もにっこりと頷く。
「わぁ…うわぁ~……あっ、それならね──」
ボクは寒さも忘れて話に花を咲かせながら、彼女と一緒に学校までの道のりをゆっくりと歩いた。
陽は徐々に昇ってボクらの顔を紅く染める。
今日も一日、良い日になりそうだ。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:21 │
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思っていることを全部 口にするのは
いくらオープンマインドが身上のボクでも難しい。
それが、苦しくなることであればあるほど、
ボクは貝のように、堅く口を閉ざして、気づかないフリをする……限界まで。
背中を撫でてくれる手はとても暖かでやさしくて、
氷みたいに固まってしまっていたボクの心を溶かしてくみたいで。
この気持ちだって、きっとどれだけ言葉を重ねても伝え切れないんだろうね。
だけど、少しでも届いていればいいな、って思うから、
ボクは幾度でも、口にしようと思う。
posted by 渡月・トワヤ
at 15:34:54 │
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狼耳にまつわるエトセトラ。
今回、グラたん・まいおと参加した雪合戦の参加賞は、狼耳のついたヘアバンドだった。
届けられたそれをつけて、鏡で確認する。
うーん。
やっぱ、羊さんチームにしなくて正解だったなぁ。
(雪合戦は狼さんチームが負けちゃったけれど)
羊のそれよりは、狼のがボクには似合ってると思うんだ。
でも、なんだか気恥ずかしくなって「えへー」と鏡に向かって笑った。
ボクは懐かしい思いに駆られる。
あの時からずっと心に残ってて(まぁ、どうしても、というワケではなかったけれど)こういう狼の耳が、欲しかったんだ。
あれから1年が経ってしまっていた。
あのときのボクがあるから、今のボクがある。
狼耳のヘアバンドをはずして、クローゼットに仕舞った。
イヤーマフだったら、今の時期重宝していたろうけど…
今度のハロウィンのときに使おうっと。