posted by 渡月・トワヤ
at 16:54:48 │
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月曜日から、雨の降る。
例年、冬って、こんなに雨が降っていたっけ?
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放課後。
SWEEEETedのコタツに入り、ボクは頬杖をついて、窓の外を見ていた。
屋根から大きい雨だれがポトポトと規則正しく落ちていくのを見ていると、なんだか心地よく眠ってしまいそうだ。
今日は一日中どんよりとした暗い日だった。
暖かい室内からは想像できないほど、吹き抜ける風はやはり冷たくて、今が冬なのだと思い知る。
同じ寒いなら、突き抜けるような青空に、葉をすべて散らしてしまった街路樹の枝が影絵のように映えるのを見てるほうが好きなんだけどなぁ…
それかもういっそ、雪になっちまえばいいのにー。
「…ほら、余所見してたらダメだろう?」
冬の寒さについて思いをめぐらせていたボクは、恭一の声で我に返った。
「あ…うんー」
ボクはえへへっと笑って、彼の言に素直に頷くと、問題集に向き直る。
訪れる静寂。
雨だれの音だけが、また響く。
前回のテストの時には、こうして二人で勉強する日がくるなんて思いもしなかったけれど、互いの存在があるから、もっともっとがんばろうって思える。この関係は、ボクにとって誇りだ。
と、にぎやかな話し声が聞こえてきたと思ったら、元気よく開いた襖。
「あっ、トワヤさんたち、もう来てたんだね!」
まいおやハルカの中学生組がやってきた。
まじめに勉強してるボクらを見て、「やっぱり高校生は違うね…!」なんて二人で話している。
そ、そりゃね!
来年は受験生なんだからね!
(さっきまで窓の外をぼんやり眺めていたなんて、口が裂けても言えない……)
posted by 渡月・トワヤ
at 12:15:32 │
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明日から3日間、後期中間テストが行われる。
前回同様、まいおにSWEEEETedで「テスト勉強しようZE☆」と持ちかけて、準備をすることに。
「やっぱ、冬はこたつに蜜柑だろ?煎餅もいいかなーと思って」
ボクは、エコバッグから、買い込んできたネット入りの蜜柑や煎餅を取り出して、卓上の器に盛り付けた。
あったかいお茶は、都度淹れた方がいいかなって思うから、ここには置いておかず。
テスト勉強とはかけ離れた準備ではないか、というツッコミは華麗にスルーしよう。
だって、どうせやるなら、楽しいほうがいいに決まってる。
みんなで額を寄せ合って、「判らないよー!」と悶絶したり、教えあいっこしたいな。
といっても、ボクは教え方がへたくそだから、あんまりみんなの役には立てないかもしれないけど…。
でも、いいんだ。
こういう小さいことだって、全部、全部、大事な思い出になってく。
いつか振り返ったときに、とてもキラキラするんだって、ボクは信じてるから。
セッティングが完了したコタツに、さっそくハルカがやってきた。
時折思うんだけど、ハルカってなんだか陽だまりを知ってる猫みたい。
ちゃっかりとコタツへ一番乗り(入り?)し
「テストはいつもどおりにやればいいかナー」なんて余裕をぶちかましている。
…その余裕、ボクに半分クダサイ。
そのうち、まいおが教科書を手にやってきて、ウンウン唸っている。
グラナートサンの何気ない一言に、ボクはノートを書き取りながら、こっそりニマニマ。
あまりにニヤニヤがとまらないから、煎餅をぱきっと割って、ひとかけらを口へ放り込む。
あぁ、あったかいお茶が飲みたいなぁ。
ボクはコタツから出て、炊事場へ向かう。
後ろから「あー!トワヤさん、もうサボり!?」っていうまいおの声が追いかけてきたけれど、振り返って「うへへっ」と笑いごまかした。
posted by 渡月・トワヤ
at 13:22:36 │
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大切な人への贈り物を考えるというだけで、
こんなにも、幸せで満たされた気分になるなんて、ボクは知らなかった。
冬晴れの日曜日。
クリスマスムード一色のショッピングモールへ、一人出かけたボクは(若干カップルだらけの街中で浮いている感が否めないが)あれもいいな、これもいいかも、と店を渡り歩いている。
「ギフトとは、その人を想い、選ぶための時間までもが詰め込まれている」
とは、誰の言だっただろうか?
確かに、そうかもしれない。
今のこのボクの時間はすべて、彼のために。
この想いや、時間まで全部綺麗にラッピングして、彼へ差し出せたら、どんなにいいだろう。
恭一の喜ぶ顔が見たいという、それだけの想い。
「恭一に似合うかな」とか「こういうのも、ちょっと変わっていていいかも」など彼について想像を巡らせるのは、
ボクにとって、幸せ以外の何でもない。
posted by 渡月・トワヤ
at 18:00:32 │
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「日本人には、クリスマスなんか要らん」というカナメ。
しかし、いつもいろいろと世話ンなってるし、何かお礼はしたいと、常々思ってはいて。
まぁ、思ってるだけじゃ、伝わらないんだけど、
今更「ありがとう」とか、改まって言うなんて、気恥ずかしいや。
というワケで、お歳暮のマネごとなどをしてみることに。
ピンポンピンポンピンポンピピンポン!
「おーい、カナメ居るんだろー?」
玄関のチャイムを連打して、ボクは彼を呼ぶ。
「うっせぇぇぇぇ!」
コメカミに青筋を浮き上がらせて出てきた彼には構わず、ボクはにぃっと笑って、「ハイ」と薄い箱を手渡した。
「…お?」
先日、母に頼んで送ってもらったふくの一夜干しだ。
「ああ、こりゃどうも」
「刺身は見栄えがするけれど、一夜干しとか、唐揚げとかの方が、ふくって美味いんだぜ」
地元民が言うんだから、間違いない、とボクは太鼓判を押す。
「そないけ」
と妙にニヤニヤするカナメ。
あっ。
「テッサが食べられない貧乏人のヒガミじゃないぞ…!!」
趣味趣向はまったく合わないけれど、不思議と気が合ってここまでやってきた腐れ縁。
「まぁ、来年もよろしくっつーことで、ひとつ」
「あいよー」
posted by 渡月・トワヤ
at 08:00:48 │
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今日は土曜日。
ガッコは休みだから、そこまで気張る必要もなかったんだけれど、なぜだか目が覚めてしまった。
でも、布団は殊のほかぬくぬくで、離れがたく。
しばらく布団の中で丸まってはいたものの、寝が足りているようで目はぱっちりと開いてしまったので、渋々布団から抜け出した。
昨朝よりは寒くないけれど、やっぱりもう12月だもの、ぶるっと身震い。
ああ、半纏がほしいなぁ。
毎年そう思う。
逆に言えば、毎年そう思うってことは、なにかしら決定力に欠けていて未だ実現には至っていないということだ。こうなってくると「半纏ほしい」っていう呟きは、ボクにとって初冬の風物詩。もういっそこのままずぅっと手に入れずにいたほうがいいのかもしれない。
味噌汁とご飯、漬物と明太子で軽い朝食を済ませて、カフェオレを淹れたら、ほっと一息。
さて、洗濯と掃除をして、それから図書館に行って…あぁ、LKやSWEEEETedにも顔出しておいたほうがいいかな。特にSWEEEETedで、今回のテストも皆で一緒にテスト勉強しようーって声かけておいた手前、コタツ出したり、脳みその栄養(主に砂糖)の準備も手伝ったほうがいいかもしれないしなぁ。
などと今日一日の予定を組み立てていると、ふと壁にかけてあるジャケットに目が留まった。
あ…、そうだ。
ブーメランはそろそろメンテナンス時期……?
ちょうど1週間後には、敦賀市への遠征 ── 妖狐の本拠地への攻撃 ── が控えているのだ。
きた!思い立ったが吉日ライフ!
ブーメランを手に馴染ませるには、ちょうど良いタイミングやんか。
よーし、これ飲んだら、とりあえず階下へ行こう!(カフェオレがぶ飲み