posted by 渡月・トワヤ
at 17:41:47 │
EDIT
ちょうど陽が落ちたころの空の色が、ボクは好きだ。
きみと見る夕暮れの色に、ボクは言葉を失う。
PR
posted by 渡月・トワヤ
at 23:45:21 │
EDIT
以前一度観たことがある、とある邦画。
たいてい一度観れば「もういいか」って思うものだけれど、この話は、なんだか急に観返したくなってしまう。
しかも、その「観たくなる」という波は実際にもう何度もやってきているのだ。
今までは、なんとかやりすごしてきたものの、もうどうにも我慢ができなくて。
こうして何度か乗り越えた「観たくなる」波を思えば、都度レンタルするのもばかばかしく感じられ、今回とうとうDVDを購入してしまったのだった。
もちろんネットで、安いのを探して買ったのは言うまでもない。
まだ髪の毛が、少し湿り気を帯びている風呂あがり。
今日は、恭一のとこに遊びに行く予定がなかったので、さっそく観ることにした。
ミルクで煮出した紅茶を大きいマグにたっぷりと作って、準備OK。
物語は、これといった大きい事件もなく ── と言っても、とある人物が強い酒を呷って倒れてしまったり、泥棒が入ったりするぐらいのことはあるのだが、それも大したことではないとでも言うように ──、淡々と静かに時が過ぎていく。
主人公は、何気ない日々を、ただ丁寧に過ごす。
どっしりとした安定感と、あるがままを受け入れる適度な余裕。
自分は自分、他人は他人ときっちり線引きできるのは、ドライというのとはちょっと違う気がする。
その心に、他者への尊敬の念がいつもあるからじゃないかな、と思う。
そして、「なるようになる」とでも言うように前を向き、背筋をしゃんと伸ばした彼女は、凛とした美しさを持つ。
ボクもそんなふうな大人の女性になりたい、とこの映画を観るたびに思う。
もしそんな大人になれたとしたら、そのときのボクは、今のボクとは違っているのだろうか。
「人は変わっていくものですから。」
主人公の言葉が胸に落ちる。
変わっていくものだとしても、変わった先のボクは今のボクの続きで他人ではない。
先日本で読んだ、「変化を恐れず、楽しめればいい。」という言葉を思い出して、繋ぐ。
そう。
どうせなら、素敵に変わる自分を思い描いた方がいいに決まってる。
なんだか、哲学的になっちゃったなぁ…
あっ、ミルクティ、冷めちゃってるや。
posted by 渡月・トワヤ
at 15:47:41 │
EDIT
放課後。
なんとなくぷらぷらしたショッピングセンターの中に、タイヤキ屋を発見!
「あっ、タイヤキ食いたい!」
においにつられ今にも駆け出しそうなボクに手を引っ張られながら
「ああ、良いよ。一緒に食べよう」
恭一はにっこり笑う。
紙の袋に入れられたたいやきはまだホカホカだ。
今日みたいに風が冷たい日には、その温かさが嬉しいもの。
ショッピングセンターを出て、公園の遊歩道を歩いた。
ほどなく、ベンチが空いていたのを見つけたので、そこに並んで腰掛ける。
紙袋の口を開いたら、ほわんと甘いにおい。
きみとボクとで一個ずつ。
そういえば、タイヤキを食べる時って、頭からの人と尻尾からの人が居るらしい。
腹からガブっといく人も居るのかな?
恭一はどっから食うのだろうか?
訊こうかどうしようかちょっとした逡巡の後…そんな、どうでもいいこと訊くまでもないか、と自己完結。
「いっただっきまー…」
「時にトワヤ」
恭一の呼びかけに、ストップモーション。
「…ン?」
タイヤキを迎えるために大きな口を開けたまま、視線だけを彼に向けたら、
「…トワヤはタイヤキを、どっちから食べるのかなと、ね」
ボクの顔を見て少し困ったように笑いながら、そう訊ねる。
あれ?今さっき、ボクはその問いを……自分の頭の中を巡った質問が彼の口から出てくるなんて予想外だったし、今その話しなかったっけ、と一瞬混乱する。
でも、同じこと、考えてたんだね。
互いのことなら何だって知りたいと思っているのは、同じだったんだ。
そう思うと、心臓がとくんと跳ねる。
「ボクは頭からだよ……恭一は?」
「僕も頭からだな…というよりは」
というより、なんだろう?
「尻尾を最後に食べたいんだ」
その言葉にボクの表情は、ぱっと明るくなる。
「あぁ、判る!餡子のないところを最後に食べたいんよねぇ…」
カリッとした端っこの方とか、甘くない生地のとこだけを最後に食べるのは、
アイスクリームのコーンを食べる時の気持ちと似ている。
ボクは実際、甘いものも好きだけど、その後のお口直し的な部分の方が大好きなのだ。
自然、表情が緩む。
「そうそう。餡子の薄くてカリ、としてるところをね」
恭一の言葉に、ボクはうんうんと何度も頷いた。
タイヤキの尻尾ひとつで、こんなに満たされるなんて、ボクもつくづく単純だと思う。
でも、こんな些細なことでしあわせを感じられることって、大切なんじゃないだろうか。
寒空の下。
温かくて甘い、たいやきデート。
posted by 渡月・トワヤ
at 01:59:40 │
EDIT
深夜。
手を握りあって、ボクの家まで歩く、いつもの道。
今夜はとても冷え込んでいる。
「わ、見て見て」
ほぅっと吐く息が白かった。
いつの間にか冬になってしまったかのよう。
ボクの鼻の頭が赤くなっているのに気づいて、恭一はくすっと笑った。
静かでやさしくて穏やかで、
繋いだ手からは、しあわせが沁みてくる。
きっとすぐにまた逢えるのに。
── 楽しい時間の後ほど、寂しいと思ってしまうのは、どうしてだろうか。
おやすみを言って、
ゆっくり解いた手を小さく振って、夜の闇に溶けてく背中を見送った。
また逢えるという、交わさずともそこに在る約束は、
なんて在りがたい奇跡なのだろう。
posted by 渡月・トワヤ
at 17:35:57 │
EDIT
あおと出会って、まる2ヶ月が過ぎた。
互いの信頼関係はますます深まったと思う。
(ふたりと1匹の初デートの(!)時の、あじの開きスペシャル弁当が功を奏したのか)
あおと一緒になった時には、いずれ、ワンダラーにしてやりたい、と思っていた。
プールで見かけるのはたいていワンダラーだったし、そういうもんだって思ってたからだ。
何かの折に、恭一から
「あおは、真ガンナーにはしないのか」
というようなことを言われて、あぁそういう選択肢もあったのか、と
それからしばらくの間、あおにはワンダラーと真ガンナーのどちらが似合うのか考えていたんだ。
ボクもだいぶ、あのころより強くなったし。
そろそろ、良いよね。
あおは、どちらになりたい?
物言わぬあおの目を見つめて問いかければ、答えは自ずと心の中に浮かんでくる。
そうだね、きみがガンナーになった理由を考えれば、それしかない。
夕闇迫る学校の屋上。
あおは、ガンナーから真ガンナーに進化を遂げた。