posted by 渡月・トワヤ
at 13:34:11 │
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今日はあいにくの曇り空だ。
窓は少しだけ開けている。気温はそこまで上がっていないようだけれど、湿度はちょっとだけ高い、かな。
時折、思い出したように吹き込む風が、少しの湿り気と咽るほどの何かの花の香りを孕んでいる。
焚いている香の煙がその風にゆらり揺れては立ち上っていって。
ボクはといえば、机に頬杖をつきながら、
のんびりとカフェオレ片手に図書館で借りてきた本を読んでいた。
そういえば──。
ボクはふっと顔を上げ、カレンダーを見る。
あれから、ちょうど1年。
あの日から変わったことも変わっていないところもあって、
そのどちらもが、ボクに幸せを実感させるには充分なもの。
憶えてるかな、それとも忘れちゃってるかな。
いずれにしても、今日はボクにとって大事な記念日であることには変わりないけれどね。
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posted by 渡月・トワヤ
at 23:48:38 │
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某所で狼先輩から、嫉妬団のなんたるかについてレクチャーを受けている。
(嫉妬団員としては、あいかわらず落ちこぼれなボクだったから)
心のにーさんが立ち上げた団には前々から興味があった。だって「ひみつけっしゃ」というだけでなんだか興味を惹かれるじゃないか。
それで、お邪魔してみたかったのだけれど、如何せん「ひみつけっしゃ」なのだし、そもそも嫉妬というものについて無知なボクだったから、よしんば入団させてもらえたとしても、疎外感を味わうんじゃない かなぁ、とも思っていて。
団の様子を、こっそり草葉の陰からストーキング見守っている日々だった。
そんなボクの(不審な)様子に気づいていたかは定かではないし、その目的があったかも知らないけれど、ある時にーさんが某所で団員のみんなとボクとを引きあわせてくれたのだ。
そして、ストーキン…ごほん、草葉の陰から見て感じていたとおり、やっぱり皆とても楽しくて優しく(ちょっと…いやかなり)面白くて、あぁこのひとたちの仲間に入りたいなぁ…という願いが再び頭をもたげる。しかも今回は、にーさんのおかげで他の団員とも面識があったから、その願いはぐっと具体的になっている。
そうなると、居ても立ってもいられないボクだ。
雑談が途切れた時に思い切って入団したい旨を告げると、皆が歓迎の意を示してくれたので甘えることにし、そして今に至る。
だけれど。
実際、仲間になり楽しく過ごしているものの、自分が嫉妬するとなると未だどうしていいのかわからないのが現状だ。
入団理由の「新しい嫉妬の在り方」すらも見つけられずにいる。
団員の心にも、ひとつも近づけやしない。このままでいいわけがない。
どうにか皆との親睦を図りたくて参加した依頼。
爆発に巻き込まれた挙句(のちにこれは予定調和だったと発覚するが)重傷を負い、彼に心配そうな顔をさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになっている一方で、団員同士のカップルのラブラブっぷりを見ているのはとても幸せな気分だったからまた参加したいなぁ…と思う。
ただ、そうなると爆発に巻き込まれるのは必至で、でも彼には悲しそうな顔はしてほしくなくて。
親睦を図るはずが「相手がここに居ないってだけでオマエも敵だー!」って言われたしな…敵……(しょぼーん)
次の依頼があったらどうしたらいいのか──ネタにも染まりきれない、シリアスにもなりきれない──自分一人では答えが出せないし、負のスパイラルで二進も三進もいかなくなっていた。
一人で悩んでいることに限界を感じたある日、団員に訊くのは本末転倒かなぁ…と思いつつ、嫉妬に関してはこれ以上ないほどのエキスパート、なおかつ前出の依頼で思いっきりラブラブしていた狼先輩であれば、ペーペーのボクなんかじゃ思いも及ばない嫉妬に関するエトセトラを知っているかもしれない…と気づく。
ボクは思いきって、自分の葛藤を先輩に打ち明けた。
「何をバカなことを言っているんだ?」って言われることも覚悟していたのに、先輩は想像以上に真面目に相談に乗ってくれ、いろいろとアドバイスもしてくれた。ボクが勘違いしても「そうじゃない」と呆れもせずバカにもせずにコーチングしてくれる。
まるでスポ根みたいだけれど、真剣に向き合ってくれることが純粋に嬉しかった。
暗中模索よろしく、ボクが立ち尽くしていた暗闇に、先輩がくれたアドバイスが亀裂を生じさせた。そこから漏れでる光は少しずつ広がって、ボクははっとする。
ボクの視野は、なんと狭かったのだろうか。
狭い視野から見える世界は限られていて、だから少しばかりボクは方向性を間違っていたみたいだ。
間違った方向に力を重ねても、どんどん正解から離れていくのは道理じゃないか。
ボクはこっそりと自分に苦笑いした。
そうだ。
「ボクらしい在り方」を実現できるのは、ボクしかいないよね。
こんな単純なことに気づけないなんて、本当に、どうかしていたなぁ。
posted by 渡月・トワヤ
at 13:36:59 │
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「応援しているぜ!」
忙しい合間をぬって、ボクのために声を送ってくれた彼。
その言葉が、ボクの胸を熱くする。
彼の想いが、ダイレクトに届いた気がして。
だいじょうぶ。
離れていても、いつでも傍にあなたを感じることができるよ。
ボクの胸にはいつでもあなたが居て、ボクを護ってくれているんだよ。
だからボクは独りじゃない。
──だってほら、ボクの周りにはいつだって暖かい風が吹いているから。
posted by 渡月・トワヤ
at 22:02:12 │
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嫉妬団の先輩から聞いた。
「団で行く依頼、カップルは重傷が当たり前なのだよ」
へ?
「当たり前すぎてトワヤに言うのを忘れてた」って。
…。
ちょ、なんなんすか、そのスタンダード。
マジで!?
「(恋人がいるから)重傷は当然だが、なおさら彼氏のことで頭いっぱいのトワヤが爆発に巻き込まれない筈がないのさー」って。
爽やかに笑うな。
正直、団での依頼は楽しかったから・・・また行きたいんだよな。
けど、彼に心配ばかりかけるのも申し訳ないし。
うーむ。。。
これは本当に本腰をすえて「爆発しろ!」ではない新しい嫉妬を模索しなくちゃだな!
posted by 渡月・トワヤ
at 07:50:23 │
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ケガもすっかり完治した朝。
気分はそこそこだけれど、日付が変わるごろから降り出した雨は今も降り続いている。
ボクはカーテンを開いた。
窓の外、雨の向こう側。
寮の庭には、今年も見事な紫陽花が咲いていて、ボクの表情は知らず綻んだ。
あなたとボクの好きなあの花が、今年も咲く季節になったんだね。
ボクは少しの間息を止めて、心に願う。
──来年もその先もずっと、あの花を隣で一緒に見られますように、と。