posted by 渡月・トワヤ
at 13:08:41 │
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今日届けられた冬の想い出。
嬉しさに、ひとり胸を震わせる。
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posted by 渡月・トワヤ
at 22:40:44 │
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先日、バイトをリベレーションした。
理由は単純で、プールで見かけた隕石の魔弾がカッコよかったからなんだけれど。
でも、そうすると、今の服では心もとなくなってしまった。
彼から誕生日にプレゼントされたものだったから大事なものに代わりなく、どうにかやりくりできないかいろいろ試してみていたものの、なんにでも限界というものがある。
その頃から比べたら、随分とボク自身のレベルもあがっていたこともあり。
まぁ、そんなこんなで、ボクは服を新調することに決めた。
いつもそうだけれど、新しいことに取り掛かる時って、すごくワクワクして楽しい。今回もどんな服にしようかなぁって考えている間、ボクはたぶんにまにましていただろうと思う。
いろいろと検討してみた結果、ナチュラルな洋服かパジャマがベストだという結論にたどり着き、彼の多大なる協力でパジャマを手にすることができた。
しかし、そこで問題が発生する。
ボク自身、パジャマで出歩くのには抵抗があるからだ。
たとえ「出歩く」のが基本ゴーストタウン内、イグニッションした後の話であり、その姿を目にするのは(パジャマや水着で出歩く)事情を知る仲間と、ボクのパジャマ姿を冥土の土産にするゴーストだけだったとしてもだった。
でも、今よりもっと毅くなりたかった。
彼がボクを守ると言ってくれたように、ボクも彼のチカラになりたい。
「俺の背中を守ってくれよな!」
彼が笑いながらそんなふうに言ってくれたのだ。
ボクはその言葉に力強く頷いた。
彼がより安心して前を向いて戦えるよう、もっと毅くなる。
だから、自分の中のラインと折り合いをつけるため、脳みそをフル稼働。
うーん。
こんなに頭を使ったの、受験以来かもしれないな(←
そうして夜半、ボクの手許には1着の服が届けられた。
厚手の、しかし肌触りの良いTシャツ素材で作られたマキシ丈のワンピース。
色は彩度低めのシーグリーン、裾からは天へと伸びる木蓮の枝が白く染め抜かれている。いわゆるワンマイルウェア仕立て。
これなら何処に着ていったって恥ずかしくないよ。
色も柄も、どちらも大好きなものだから、なおさらに。
ボクは嬉しくなって、その服をぎゅーっと抱きしめ緩んだままの頬で頬ずりする。
あぁ、なんて素敵な服だろう!
ボクは早速いそいそと袖を通すと、一番に見せたくて彼の部屋のドアを叩いた。
「ねぇ、見て見て!」
そうしてボクは、彼の前でくるりと華麗なターンを決める。
彼は微笑んで、
「そのパジャマ、似合っているぜ!」
と言ってくれた。
「だいちのおかげだよ。ありがとう!」
とお礼を言うことを忘れはしないけれど。
「けれど、これはパジャマじゃない!」
ふん、と鼻息荒くボクは胸を張って。
その後、寮のぐるりを散歩しに、ボクはそのまま出掛けるのだった。
posted by 渡月・トワヤ
at 23:59:47 │
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posted by 渡月・トワヤ
at 17:58:02 │
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談話室の窓辺で、アイスティーを片手に、庭に咲く紫陽花を二人で眺めていた。
ボクは空を見上げながら、どんよりとした雲行きに眉を下げる。
明日は七夕。二人で浴衣を着て出かけようって話してたんだ。
「明日は晴れればいいなぁ」
とつぶやくと、彼は、
「晴れるさ」
とにっこりと請け負った。
なんでも、明日のためにてるてる坊主を部屋にぶら下げてくれているらしい。
ボクは、
「わぁ!だったらきっとバッチリ晴れるな!」
と彼に満面の笑みを返すと、さっきとは全く違う面持ちでもう一度空を見上げた。さっきまでの溜息はどこへやら、庭の紫陽花に再び目を向けて、目を細める。
曇り空の下でも、色鮮やかな菫色の花の群れ。
気を抜くと、なんだか視界が潤んじゃいそうで、ボクはしぱしぱと大きな瞬きを繰り返した。
ボクとのデートを自分と同じように彼が楽しみにしてくれてるということがたまらなく嬉しくて。
彼がくれるこんな毎日の小さな幸せは、ボクの胸をあったかい何かで満たしてくんだ。
posted by 渡月・トワヤ
at 01:30:16 │
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もう眠ろうかと部屋の明かりを消したとき、床に一筋の白い光が伸びていた。
その光の元をたどれば、カーテンの隙間から射しこむ月の光だと思い至る。
ああ、そういえば…日付を跨いだし、もう今日は満月だったな。
ボクはカーテンをそっと開いた。
ほぼ南頂の空に、明るく輝く白い月がぽっかりと浮かんでいる。
窓ガラス越し、静謐な夜の空気が伝わってくるようで、ボクはしばらく窓から月を見上げていた。
月の光って本当に不思議だと思う。
天文学的に(そんなエラそうなモンでもないけれど)言えば、太陽の光を反射しているだけのはずなのに、その光はひんやりとした石に触れているような感覚で、明らかに太陽のそれとは異質。太陽の熱は、月の裏側にでも置いてきてるのかな……って、んなワケないか。
「ふわぁ。。。」
ボクは大きなあくびをひとつした。
滲んだ涙に月の光が溶けはじめて、ボクの思考を緩やかに下らせてゆく。
明日も今日に負けないくらいにきっと、良い日になるという予感。
さぁ、本当にもう寝よう。
ボクはカーテンをきっちりと閉めなおし、布団にもぐりこんだ。
そして程なく、月の光に包まれたような、明るくやさしい夢に泳ぎだす。